おやすみなさい

本、音楽、レビュー、日記、数学、物理

絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ

絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ

 

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)

 

 

まずはじめに

とてもおもしろかった!!!!!!!!!!!

違う時代を生きた2人の偉大な文豪であるカフカゲーテの名言を対話のように並べた本。

 

カフカは絶望の人である。

人生一貫して絶望。何をしても、見るもの、感じるものがすべて絶望している。

そんな世界観を私は見たことがない。

 

多くの人が嫌なことやうまくいかないときに落ち込んで、絶望することはあるだろう。

そんなときにこう思ったことはないだろうか、

「自分はもうだめだ。何をやってもうまくいかない」って。

カフカは人生が常にこの状態である。

仕事や恋人もうまくいっていて、親もいい人間(多分)なのに関わらず、この状態が常に続いている。

 

 

一方ゲーテは希望の人であり、誰もが好きになるような性格だった。

恋や勉強、仕事、人付き合いなど全てに長けており、

自分の苦手とするような性格を持つ人すらも受け入れている。

 

 

そんな2人の名言を解説付きで読める良い本だった。