絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ
絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ
文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 (草思社文庫)
- 作者: フランツカフカ,ヨハン・ヴォルフガング・フォンゲーテ,頭木弘樹
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2018/06/05
- メディア: 文庫
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まずはじめに
とてもおもしろかった!!!!!!!!!!!
違う時代を生きた2人の偉大な文豪であるカフカとゲーテの名言を対話のように並べた本。
カフカは絶望の人である。
人生一貫して絶望。何をしても、見るもの、感じるものがすべて絶望している。
そんな世界観を私は見たことがない。
多くの人が嫌なことやうまくいかないときに落ち込んで、絶望することはあるだろう。
そんなときにこう思ったことはないだろうか、
「自分はもうだめだ。何をやってもうまくいかない」って。
カフカは人生が常にこの状態である。
仕事や恋人もうまくいっていて、親もいい人間(多分)なのに関わらず、この状態が常に続いている。
一方ゲーテは希望の人であり、誰もが好きになるような性格だった。
恋や勉強、仕事、人付き合いなど全てに長けており、
自分の苦手とするような性格を持つ人すらも受け入れている。
そんな2人の名言を解説付きで読める良い本だった。